介護予防

介護予防に役立つダンスの「魅力」

若年層に流行しているヒップホップダンスや、
かつて誰もが小学校で習ったフォークダンス、
伝統的なクラシックバレエや、色々な部族の民族舞踊まで…
世界中に様々なダンス(そしてダンスをたしなむ人々)が 存在するのは、 「ダンス」がそれほどの魅力を持った文化だという何よりの証拠だといえます。

ではジャンルを超えたダンスの魅力とは?
それは『音楽に合わせて体を動かす喜び』です。
言い換えると、耳で受信して身体で発信することによる『自己表現の喜び』ともいえます。

JPDSではこの『ダンスの根源的な喜び』を、介護予防の面で最大限に発揮できるカリキュラムを作成し、従来の介護予防体操の課題を改善した  楽しい・飽きない・効果的な介護予防 を広める活動に取り組んでおります。

 


介護予防の視点から

昨今では少子高齢化に伴い、介護予防のために国が負担する医療・介護費は、毎年1兆円強ほど増加しており大きな社会問題となっています。

高齢者の健康寿命を引き上げるための政府の対策である「地域包括ケアシステム」において、民間の介護予防活動をしている団体の役割は重要なものですので、より効果的な活動が求められるでしょう。

JPDSでも今後の本格的かつ大規模な活動に備えて、公と協力し合う方針をとっております。



認知症とダンス

高齢化が急速に進む日本では、認知症患者が激増しており、介護負担の重さから大きな社会問題となっております。

近年では、「回想療法」「音楽療法」「芸術療法」「運動療法」など、薬を使用せずに認知症の進行を遅らせる方法が研究され、推奨されております。

①「回想療法」懐かしいものに触れたり、思い出を話すことで心が癒され認知機能が回復する。
②「音楽療法」音楽鑑賞や手拍子をする事で発症を抑え、攻撃性も低下する。
③「芸術療法」絵画や陶芸をする事で右脳に働きかけ、攻撃性や妄想が改善される。
④「運動療法」有酸素運動により血圧やコレステロール値を下げ、脳の血流も増進される。

とくに運動療法は、認知症の中でも治療が難しいアルツハイマー病の原因物質を脳内から減らす効果があることが最近の研究で分かってきておりますので、全てに於いて介護予防ダンス『元気ダンス』は有効なのです。